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オペルが新型EV「モッカ」を公開

 オペル(Opel)が新型EV「Mokka(モッカ)」を6月24日に発表しました(Car Watchの記事はこちら)。クロスオーバースタイルのコンパクトカーになります。コンパクトながら乗車定員は5名で、トランクルーム容量は350 Lを確保しております。欧州市場では、排ガス規制の影響で電気自動車の発表が相次いでおり、特にクロスオーバースタイルは激戦区になっております

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 詳細なスペックは、オペルの公式HP((注)ドイツ英語)を参照ください。航続距離は322 kmとなっており、先日取り上げたマツダのMX-30よりも長い距離となっております。しかし、最高速度は150 km/hと実用的ではありますが、アウトバーンがあるドイツでは少々控えめな値に感じます。

  • バッテリー容量は、50 kWh
  • 最高出力100kW(136HP)
  • 最大トルク260Nm(電気モータ)
  • 最高速度は、150 km/h
  • 航続距離は、322 km(WLTPモード)

「オペル」って聞いたことがない車メーカーでした

 オペルは、ドイツの車メーカーです。現在は、PSA(プジョー・シトロエングループ)の傘下です。2006年まで日本に輸入・販売していましたが、一度撤退しております。恥ずかしながら、私はこのオペルというメーカーを知りませんでした。

 オペルは今年2月に、2021年後半に日本での再参入を発表しております(クリックでリンク先へ)。日本語版のHPも用意が始まっております(HPはこちら)。

 Groupe PSA Japanの直営事業に組み込まれ、2021年初年度には、以下の3車種を導入することが発表済みです。各車種の紹介は、こちらがわかりやすかったです(レスポンスの記事)。

  • コルサ(5ドアハッチバックコンパクトカー)
  • コンボライフ(ミニバン)
  • グランドランドX(コンパクトクロスオーバーSUV)

 今回発表されたモッカは、欧州で2020年夏の終わりに発売予定です日本での発売時期は未定ですが、上記3種がうまく軌道に乗れば販売拡大で導入が期待されます。

 日本の自動車メーカーが欧州や北米に目を向けるなか、ドイツのメーカーが日本市場に乗り出すとは意外ですね。欧州市場の中だけでは、限界があるとは思いますが日本市場で顧客の満足する装備や価格帯になるかは気になるところです。日本市場ではフォルクスワーゲンがすでにありますがオペルの立ち位置について、Group PSA Japanの代表ミヒャエル・ローシュラー氏がこう述べています。

──社会の真ん中というのは、言い換えると最もマスのあるところとも取れます。そうすると、フォルクスワーゲンとの違いは何でしょう?

Car Watch記者(出典:Car Watch

ミヒャエル・ローシュラー氏:色々あると思いますが、まずオペルはとてもワクワクする、新鮮なデザインをまとっているクルマであるということが挙げられます。そしてそういったクルマをさまざまな車種で出していることが違いです。またターゲットであるイノベーションを好むお客さまが、リーズナブルな価格で購入することができることも重要ですね。

ミヒャエル・ローシュラー氏出典:Car Watch

 リーズナブルな価格帯という言葉に期待が持てます。

 オペルは、2024年までに販売するすべての車種の電動化を行うと発表しており、今年3月にもコルサの新型EV「コルサe」を発表している(クリックでリンク先へ)。コルサは日本導入が決定しているため、オペルのEVが日本で購入可能になるのはこちらが先と思われます。ちなみにコルサeの航続距離は最大337 kmとなっており、オペルではこの辺りが実用的な距離としているようです

 激戦化しているEV市場はこれからも目が離せませんね。今日はこの辺りで。

では。

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