雨が降ったり、止んだりする季節になりました。近所の紫陽花が綺麗です。
さて、この時期のイベントとしては、毎年Appleが開催する「WWDC」があります。このイベントは開発者向けに「iOS」や「Mac」、「iPadOS」などの次期アップデートがアナウンスされます。
今年のイベントでは、M2プロセッサーを搭載したMacbook Airも登場しましたね。私は円安の影響で、アップル製品はしばらくお預けにしようかと考えています。
さて、私が気になったのは、「CarPlay」のアップデートです。最近では、トヨタの車がようやくCarPlayに標準的に対応するようになりました。私もライズに乗っていて、普段よく使っています。
このCarPlayについて、アナウンスがされました。
次世代CarPlayとは
現在はiPhoneをCarPlay対応の自動車に接続すると、「地図」や「音楽」などのアプリを社内で利用することができます。
次期CarPlayでは、もう一歩進んでいきます。まずはこちらの画像をご覧あれ。
次期CarPlayは、車内にある複数のディスプレーにコンテンツを表示できるようになるほか、より多くの車載機能を制御可能になります。
上記画面をみた瞬間、「ホンダe」を思い出しました。
ホンダeのダッシュボード
最初、ホンダeのダッシュボードを写真でみたときは、「こんなの流行るの?」という印象でした。しかし、今回発表されたCarPlayとの相性は抜群によいと感じます。この複数のディスプレイで、CarPlayのアプリが表示できたら良いですね。
車載機能の標準化
デジタルメータに対応するということは、CarPlayで自分好みのデザインに変更することができるのです。画面の配置にもよりますが、複数の自動車で自分のお気に入りの環境を構築することができるようになるのです。
たとえば、今は車種によって、ボタンの配置やデザインなどのインターフェースは、異なります。これは自動車メーカーでも違いがあり、車を乗り換える際には、慣れるのに多少時間がかかったり、自分好みじゃない点が何点か見つかると思います。けれども、CarPlayによってインターフェースを自分好みにデザインできるのであれば、もうそんな悩みは心配いらなくなります。自動車メーカーは、ディスプレイの配置だけするばよくなるので、個性が出せなくなる気がしますが。
また、車体データを連携することで、エアコンやシートヒータの制御、EVのバッテリー情報の表示などができるようになります。
従来のアナログメーターは、車種の個性が出せますが、一度購入したらデザインを変更することが難しくなります。その点、自分でお気に入りの配置にできるのは良いですね。
登場次期は
Appleは、このCarPlay OSに対応する車両が2023年の後半に発売予定と発表しました。
ひとつ気がかりなのが、対応するメーカーです。メーカーの紹介では、以下の画像が出てきました。
ふむふむ、ベンツやフォード、アウディなどの海外メーカーに加え、日産、ホンダの名前が見えます。しかし、フォルクスワーゲン、トヨタの名前がありません。これはどういうことなのでしょうか。まだ交渉中だということを祈りますが、トヨタさんは慎重派なので2023年後半にはまだまだ出てこないような気がします(ワイヤレスCarPlayの対応も少ないですし)。
アップルのCarPlayが、ますます車のインターフェースに浸透してきています。これは、アップルカーへの布石なのでしょうか。たしかにインターフェースの通信に関する実績が増えてくれば、自分たちが車を提供するときにも活かされてきます。市場に登場していないアップルカーへの不安感も、CarPlayに慣れたユーザからすればすんなりと受け入れられるでしょう。そんなことを考えた1日でした。
明日も良い暮らしを目指して。
今日はこの辺りで。
では。