前回の記事でQNAP製自宅サーバへの移行を画策していることを書きました。
先日、楽天からサーバを構成するために必要な4つ目のHDDが届きましたので、セットアップしました。
QNAP製のサーバを買ったのが2年前です。当時動作チェックのため、テスト環境を構築していた私。今回、本番環境を作るため初期化しようとしたら苦労したのをお話しします。
こちらが件のQNAP製サーバ「TS-431P」です。2年間放置していたせいで、随分とホコリを被っておりました(汗)。筐体内部にもホコリが入っていたので掃除をしてからHDDを搭載しました。
こちらが楽天のロジテックダイレクトで購入したHDDです。しっかり、ロジテックINAソリューションズと貼られており、シリアルナンバーも記載されておりました。故障など起きた場合は、生産元のウェスタンデジタルではなく、こちらの会社に問い合わせる流れのようです。
電源を投入!最初からコケる
早速、このHDDを4つ搭載し、サーバを起動しました。そして、初期化すするため、QNAPが提供しているユーティリティソフト「Qfinder Pro」を起動し、サーバを探しましたが。。。
サーバの電源をつけたのにネットワーク上にQNAPのサーバ出てきません。ブート完了を示すびーっという長い音がなりませんでした。
あれ??これは故障しているのかと思ったら、原因判明。LANケーブルが外れておりました(汗)。先日、無線LANルーターを入れ替えた際にLANケーブルを指し間違えたのが原因です。LANの通信ランプがついていないので気づきました。確認は大事ですね!
あとはセットアップあるのみと思ったのですが。。。
ファームウェアのアップデート
サーバのファームウェアバージョンが「4.3.6.0959」でした。最新のバージョンは4.5.1なのでアップデートしようとしたら、次のようなメッセージが出て、できませんでした(汗)。
なぜだろうと、ぐぐってみたら同じ症状の方がいらっしゃいました。なんでも、あるタイミングでファームウェアの形式が変更となったため、一気に4.5.1にアップデートすることができないため、まずは「4.3.6.1070」をダウンロード→マニュアルでアップデートしなければならないようです。
これにより、最新版にファームウェアをアップデート!セットアップを開始しました。
ストレージプールの作成
サーバ起動後、管理画面から「ストレージ/スナップショット」を選択します。細かな、NASの名称設定、IPアドレスなどの設定は今回記載を省略します。HDDを入れ替えサーバを構成し直す場合は、ストレージプール作成→ボリューム作成をしなければなりません。なので、まずはストレージプールの作成の流れです。
今回、「4TBのHDDを4台つなぎ、RAID5の構成」としました。この場合、HDD1台分がバックアップの役割を担うため、実質3台分の12TBから少し容量が減り約10.9 TBの容量となりました。次にボリュームの作成です。
ボリュームの作成
ボリュームを作成するときに気をつけるのは、ボリュームの形式が大きく3つに別れていることです。
- 静的ボリューム
- シックボリューム
- シンボリューム
静的ボリュームを選ぶと、比較的早くファイルが読み書きできますが、あとからボリュームの容量を増やすことができません。
いっぽうで、シックボリュームとシンボリュームは、あとからボリュームの容量を増やすことができます。両者の違いは、正直よくわかっておりませんが、ここはQNAP推奨のシックボリュームとしましょう。細かな違いは、QNAPのドキュメントを参照下さい。
最初、起動がうまくできなかったり、ファームウェアのアップデートができなかったりと挫折しそうになりましたが、なんとかボリュームの作成までを終えることができました。
ちなみに4台のHDDを同期するための初期化には、約11時間を要しました。寝てる間に終わるようにセットアップを開始しましょう(笑)。
次の記事では、TimeMachineバックアップの設定をご紹介します。
では。